NTT都市開発/新風館再開発計画(京都市中京区)/米エースホテルがアジア初進出

 NTT都市開発は6日、京都市内で記者会見し、同市中京区で進めている「新風館再開発計画」の概要を発表した。延べ床面積約2・6万平方メートルの複合施設で、ホテル運営委託契約により米国・エースホテルがアジア初進出となる「エースホテル京都」を出店する。設計・監理はNTTファシリティーズ、デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所、施工は大林組が担当。19年末の開業を予定している。
 新風館再開発計画は、16年3月に閉館した複合商業施設「新風館」の敷地で、1926年9月に竣工した旧京都中央電話局(3階建て)を改修するとともに、地下RC・地上S造地下2階地上7階建ての新築棟を整備する計画。建設地は烏丸通姉小路下ル場之町586の2ほかの約6385平方メートル。施設の総延べ床面積は2万5677平方メートル。17年10月に着工した。
 京都市内のメインストリートとなる烏丸通に面し、市の登録文化財第1号に指定されている既存棟は1階に商業施設、2~3階にホテル客室を配置。新築棟では地下1階~地上1階に飲食・物販などの商業施設、地上2~7階にホテル客室を配置。客室数は213室を予定している。地下2階で市営地下鉄の烏丸御池駅と直結すり。1階の中庭を中心に回遊性を高めた動線計画となっている。
 会見では、NTT都市開発の中川裕社長が「地域の皆さんに愛されてきた新風館の特徴を継承し、発展させていく今回の再開発計画は、当社にとって京都における象徴的なプロジェクトだ。新風館はホテルと商業施設の複合施設に生まれ変わる。ホテルのサービスや商業施設の集客力を活用しながら、まちと共生していく世界で数少ない複合開発の実現を目指していく」と決意を表明。
 エースホテルのブラッド・ウィルソン社長は「日本に拠点を持つことは長年の夢だった。さまざまな人たちを魅了しながら、地域・コミュニティーにとっても心地よい文化の中枢となることを目指す」と述べた。隈研吾氏はルーバー・木組みの多用など、景観との調和を図ったデザインのポイントを紹介する中で「まち・コミュニティーとつながるという両者の理念を受け止めた」と語った。

(日刊建設工業新聞様より引用)