PC建協/5月に新ビジョン公表/生産性向上や業界の魅力アップなど柱

 プレストレスト・コンクリート建設業協会(PC建協)は、PC建設業界の健全な発展に向けた協会活動の方向性を示す新たなビジョンを策定する。生産性向上や業界の魅力向上などが柱になる見通し。16日に東京都内で記者会見した菅野昇孝会長は「本年度中に新ビジョンを策定し、5月開催予定の定時総会で発表する」と明らかにした。
 PC建協は、2012年1月に現行の「ビジョン2011」を策定。専門技術力の活用を軸とした持続型社会への貢献やPPPなどの多様なビジネス展開、専門技術を生かすための入札方式の改善などを提言し、活動を進めてきた。
 その後、2020年東京五輪の開催決定や熊本地震をはじめとした自然災害の頻発など外部環境が大きく変化したことを踏まえ、新たに「ビジョン2017」を策定することにした。
 PC建協は、昨年3月に「生産性向上検討委員会」を設置。プレキャスト(PCa)技術の採用拡大に向け、国土交通省の各地方整備局との意見交換会などで、構造形式選定時の適切な評価方法を提案するなど生産性向上に関する積極的な取り組みを進めている。
 さらに、大学・高等専門学校でのPC構造に関する講義のほか、各発注機関に対し、現場での完全週休2日制の実現に向けたモデル工事の試行拡大や、所定の休業日を考慮した積算基準への改定を求めるなど、担い手確保に向けた取り組みも加速している。
 こうした活動を踏まえ、新ビジョンでは「生産性向上の取り組み」のほか、担い手確保や女性の活躍を踏まえた「PC産業の魅力向上への取り組み」が大きなテーマとなる。これに現ビジョンが掲げる「専門技術の活用」を加えた三つを柱とする方向で検討を進めている。

(日刊建設工業新聞様より引用)